60歳でも住宅ローンは組める！選択肢は様々
実は、60歳からでも住宅ローンを組むことは可能です。
ただし、多くの金融機関では契約時の年齢制限があるため、組む際にはいくつかの条件を満たす必要があります。
しかし、住宅ローンを利用せずに一括で資金を使ってしまうと、将来の老後生活に不安が残る可能性もあります。
住宅の購入は人生の大きなイベントです。
一度購入した家にずっと住み続ける人もいれば、ライフスタイルの変化によって住み替えを考える人もいます。
例えば、リタイア後に都市圏のマンションに住み替えるケースなどです。
都市部に住むことで交通アクセスが便利になり、病院や買い物なども近くなります。
実際、子供たちが独立した後に利便性の高いマンションへの住み替えを考える人も増えています。
このような場合には、シニア向けの住宅ローンである「リバースモーゲージ型住宅ローン」や、「リースバック」という新しい不動産売却方法を活用することもあります。
まずは、「リバースモーゲージ型住宅ローン」について説明します。
「リバースモーゲージ型住宅ローン」とは、60歳以上の方を対象としたサービスで、自宅の資産価値を利用して資金を借りることができます。
金利は年2～4％程度ですが、融資限度額は担保の評価額の50～60％が一般的です。
ただし、最大の利点は、毎月の支払いが利息のみであることです。
例えば、2000万円を借り入れして金利が1.975％だった場合、毎月の支払額は利息分のみで3万2915円となります。
参考ページ：60歳からでも住宅ローンは組めるか？リスクとポイントを解説
借金の返済方法には2つの選択肢があります
借りたお金を返す方法には、「リコース型」と「ノンリコース型」という2つの選択肢があります。
リコース型では、もし契約者が亡くなった場合、お金を借りていた人の相続人が一括で返済を行います。
一方、ノンリコース型では、住宅や土地などの担保物件を売却することでお金を返済します。
個人の状況によって選択すべき返済方法が異なります
どちらの方法を選ぶべきかは、個人の状況によって異なります。
ただ、ノンリコース型は金利が高めであるという点に注意が必要です。
しかし、相続時の整理が容易であるという利点から、人気があります。
例えば、住宅ローンのフラット35では、2019年度の申し込み者の約98%がノンリコース型を選択しています。
リバースモーゲージは使途が広い便利な返済方法です
また、リバースモーゲージは、借りたお金の使途が自由であり、住宅の建設や購入、リフォームだけでなく、既存の住宅ローンの借り換えにも利用することができます。
リバースモーゲージでは、老後など後の人生のためのお金の工面に役立つ返済方法です。